10年で総資産3000万円超|3人家族の家計管理、資産形成術

10年で作った資産は3000万円超。共働き40代夫婦と10代息子の3人家族。実生活から生まれた節約、貯蓄、家計管理、資産形成ノウハウを分かりやすくお伝えします。

タグ:定年

老後破綻 仕事 再就職 定年 ボーナス払い



中編からのつづき


マイホーム購入と子供の大学費用まで資金面で対応できたMさん。
給料が高い世代になるとリストラの対象にもなってしまいます。割増退職金を受け取って転職したMさんの老後はどのようになっていくのでしょうか…


下請け企業に就職が決まった


独立して会社を起こそうかとも思ったけど、妻から大反対を受けて止めることにした。再就職支援では結局就職先が見つからず、前職のときに取り引きがあった下請け企業の社長に事情を説明すると「給料が下がっても良ければ定年までウチで働かないか」と言ってもらえた。いやぁ、本当に助かる…

僕も56歳になったから、この会社ではあと4年お世話になる。定年後の雇用延長はしないというオマケ付きだけどね。給料は600万円。ボーナス無しで毎月50万円。結構厳しい条件だけれど仕方ない。しかも、ローンの支払いにボーナス払いを組み込んでいるからローン加算時は大幅にマイナス家計になる。そこについては貯金でなんとか対応するしかない。定年後のことは今の会社に居れる残りの4年でなんとか考えよう…


[収入]
夫(56歳)
40万円
妻(53歳)
8万円

[ローン]
住宅ローン
(残14年)
15万円
(ボーナス時加算20万円)
自動車(残9年)
4万円(ボーナス時加算9万円)

[貯金]
毎月
4万円
現在の貯蓄額
1000万円+退職金1000万円



定年退職。ボーナス払いが重荷に…


あれから4年。とうとう僕も60歳になった。苦しんでいる僕を拾ってくれた今の会社とも今月でお別れになる。入社時の約束で退職金も無いし、雇用延長は希望しない。年金がもらえるまでの5年間をなんとか食いつないでいかなければ…

毎月の生活費で25万円、ローンの支払いで19万円が現在の生活水準だ。最後の会社での給料で家計はギリギリだった。何にしろわが家のしんどいところはボーナス払いだ。しかもこれからの5年間は無収入だから、ちょっとヤバイかもしれない。今までと同じ生活水準だと「44万円×5年=2640万円」になる。今持っている貯金よりも大きな額だ… 要するに、働かないわけにはいかないということだ。早速、仕事探しを始めることにした。


[収入]
夫(60歳)
0万円
妻(57歳)
8万円

[ローン]
住宅ローン
(残10年)
15万円
(ボーナス時加算20万円)
自動車(残5年)
4万円(ボーナス時加算9万円)

[貯金]
毎月
0万円
現在の貯蓄額
2000万円



警備員の仕事しかない…


生活のために仕事を探しているんだけれど、高齢になってからの仕事探しって本当に辛いね。求人は警備員の仕事ばかりで、それ以外って倍率が高いし少しでも若い人がいたらそれだけで採用されない。おかしいな、この歳でお金に苦しむ予定ではなかったんだが…

それと、生活を維持するために愛車のクラウンを中古の軽自動車に替えた。5年落ちのクラウンはある程度高値では売ることは出来たけど、ローンの残債と軽自動車購入費用で手元には残らない。ただ、自動車ローンがなくなっただけでも正解だね。

妻もまだ頑張って働いてくれているし、生活の水準もしっかり落としてなんとか毎月18万円で賄えるようにしたから、貯金から切り崩すのは毎月10万円。この水準が維持できれば5年間で600万円、それと住宅ローンのボーナス払い200万円を払ったら年金受給時には1200万円が残っている計算になる。


[収入]
夫(60歳)
15万円
妻(57歳)
8万円

[ローン]
住宅ローン
(残10年)
15万円
(ボーナス時加算20万円)
自動車
0万円

[貯金]
毎月
0万円
現在の貯蓄額
2000万円



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あれだけ高学歴で超エリートと言わしめたMさんですが、老後はそれほど平坦な道ではないようです。どこでMさんは道を誤ってしまったのか…一歩道を外れてしまったMさんの辿る将来にはどんなことが待ち受けているのでしょうか。


完結編へつづく



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老後破綻 定年 入院 医療費 住宅ローン 



後編からのつづき


いよいよ人生の最終戦。定年後の仕事で苦労したMさんはお金に困らない老後を無事に迎えられるのでしょうか。最終章、見ていきましょう。


妻の定年と僕の入院


警備員の仕事を始めてから3年が経った。あぁ、何としたことだろう… 妻にも定年があることを忘れていた。彼女のパートも60歳で勤務終了になってしまった。これは完全に計算外だった。毎月8万円の収入がなくなるということは一気に厳しくなるぞ。

年金まで残り2年。1200万円残るはずの貯金が計算上は1000万円になる。わが家の家計は大丈夫か…

その半年後。今度は僕の体調が悪くなった。以前から患っていた糖尿病がとうとう悪化してしまった。血糖値が恐ろしく高くなっていて、検査後即入院となった。入院期間は14日間程度らしいから、それを勤務先へ伝える。ただ、この警備員の仕事は日給制だから休めば休むほど給料が貰えない。2週間も休むと給料は約半分になる。入院費用もかかるし、給料も減るしで踏んだり蹴ったりだ。やっぱり健康が何よりも財産なんだなってことが分かるよ。

年金受給開始


とうとう65歳になった。待ちに待った年金受給。月間20万円が貰える。
警備員の仕事もまだ続けられるんだが、糖尿病が重いためかどうしても働く気になれない。そうこうしているうちにシフトにも入れてもらえなくなってきた。まぁいい、年金で20万円も貰えるからね。

とはいっても、住宅ローンはあと5年も残っている。毎月15万円とボーナスで20万円ずつ。年間支払額が220万円だ。年金の年間受給額が240万円だから、20万円しか残らない。月にならすと16000円程度。これじゃ、なんの足しにもならないね。

毎月の生活費は18万円だから年間216万円。この内、20万円を年金から充てられるから約200万円を貯金から切り崩していく計算だ。残り5年だから1000万円、貯金も丁度1000万円だからなんとかなるかな。住宅ローンさえ無くなれば家計はプラスになるからね。


[収入]
夫(65歳)
20万円(年金)
妻(62歳)
0万円

[ローン]
住宅ローン
(残5年)
15万円
(ボーナス時加算20万円)
自動車
0万円

[貯金]
毎月
0万円
現在の貯蓄額
1000万円



住宅ローン完済も次なる問題が…


年金を貰い始めてから5年が経った。長く苦しい住宅ローンを完済したぞ。貯金もなくなったけど借金もなくっなった。これからは毎月黒字家計で過ごしていけるよ。本当に肩の荷が下りた。。。

そんなある日、僕の住む地域に台風が直撃した。今までは何事もなくやり過ごせたのに今回に限って窓のサッシから雨漏りを起こしたんだ。この家も築35年になるから、さすがに心配になって工務店を呼んで見てもらったら、窓枠のコーキングが劣化しているそうでコーキングの補修が必要だって。それには足場を組んで工事するんだそうだ。この家も今までロクにメンテナンスしてあげていないから傷んでいるらしい。実際に必要な工事費用を見積もりしてもらったら300万円かかるって。ただ、この歳になって住めなくなったら大変だと思ってリフォームローンを組んで工事してもらうことにした。

老後になってもお金でラクすることはできないのだろうか… ただ、2年前から妻も年金がもらえるようになったから、それでローンの支払いにも目処が立ったよ。


[収入]
夫(70歳)
20万円(年金)
妻(67歳)
6万円(年金)

[ローン]
リフォームローン(残5年)
56000円

[貯金]
現在の貯蓄額
30万円



妻が亡くなった…


それから1年後。なんと妻が僕を遺して亡くなった。早い!早すぎる!
僕は彼女に何もしてあげられなかった。。。ちくしょう!

わが家は家系の本家でもなくお墓も持っていないから慌てて作ることにした。それと、葬儀費用も300万円かかった。さらに、亡くなるまでの医療費で100万円くらいかかったんだ。彼女がいなくなるだけでも耐えられないのに、またもお金で苦しい思いになる。

実は、わが家は生命保険と言うものに加入をしていなかったんだ。若い頃は生命保険が怪しい商売に思えて加入しなかったし、年取ってから加入しようとしたときは保険料が高すぎて入れなかったからね。若い頃に最低限でも保険に加入していれば良かったよ。葬儀代はなんとか工面したけど、お墓代はまたもローン。あぁ、僕も早くそちらの世界に行きたいよ…


[収入]
夫(71歳)
20万円(年金)

[ローン]
リフォームローン(残5年)
56000円
墓石ローン(残3年)
30000円

[貯金]
現在の貯蓄額
0万円



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いかがでしたでしょうか。
Mさんの現役時代からの半生を追いかけてみました。年収も高く教育資金対策はしっかりしていたにも関わらず、これだけ老後に苦労されたMさんの家計管理はどこが行けなかったんでしょうか。老後のMさんを苦しめたのは「住宅ローン」「自動車ローン」「ボーナス払い」「高齢での無計画な転職」「貯蓄額が少ない」といった現役時代から続く複合的な要因です。どんなに高収入であろうと老後を見据えたライフプランが作れていないと、収入が一気に落ち込む老後にしわ寄せが来てしまいます。一度歯車が狂い始めると老後では立て直せないということが分かる事例ですね。あなたのライフプランを一度見直して無理な計画を立てていないかチェックしてみましょうね。



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老後 破綻 住宅ローン


どうも夫です。
人生における三大支出(住居費、教育費、老後資金)で、現役世帯の70%近くが不安に感じている老後資金ですが、その老後の生活を左右するものは“住居費”です。
以前の記事『老後の家計は住居費できまる!失敗しない老後住居費対策』や『賃貸住宅が招く老後破綻… 五島さんのはなし』でお伝えしたとおり、住居費を甘く見ていると結果的に老後破綻を招くことになります。 今回はその重要な住居費の中でも、一番失敗したくない“住宅ローンの軽減方法”にフォーカスしてみたいと思います。

30歳で組んでも完済65歳


住宅ローンって、多くの方は35年で組みますよね。そうしなければいけないわけではありませんが、35年払いで払っていける金額を基準に不動産を探すことが多いからですね。不動産屋さんが「毎月〇万円でマイホームが買えますよ」って勧誘してくるのも、35年払いで計算されていることがほとんどなんですよね。

ということは、“住宅購入=35年ローン”ということになります。
30歳で購入しても65歳まで払う計算です。近年では多くの企業が定年後の社員を雇用延長にて再雇用していますが、ボク達が定年を迎える頃は今以上に高齢化社会が進んでいるため、20年後の社会では65歳定年が常識になっているかもしれません。以前の記事『借金は働いている時だけの特権なのだ!』でも書いたように、ローンというものは現役時代限定で利用することが大前提ですから、65歳で完済することを逆算すると30歳で住宅購入が理想となりますね。

平均年齢は40歳で住宅ローン


平成26年度住宅市場動向調査(国土交通省)』の調べでは、分譲戸建てを購入された世帯主の平均年齢が39.4歳でした。リンクの資料をご覧になれば一目瞭然ですが、戸建て(注文、中古)、マンション(分譲、中古)の分類ではさらに高くなり、平均年齢は40歳代になっています。

ということは、多くの方が40歳前後で住宅ローンを組んでいるということですね。
前述の“住宅購入=35年ローン”を踏まえると75歳完済計画で住宅購入に踏み切っているということが分かります。75歳までの返済計画… これって健全な返済計画なのでしょうか?

とは言うものの、早めに住宅を購入し、定年を迎えるまでにローンを完済するという理想は理解しているけれども、現実がそれを許してくれないことが多いですよね。晩婚化、不景気、少子化などいろいろな要因が重なって、よほどのきっかけがないと住宅購入という選択肢が前面に出てきませんよね。だから、結婚し生活が安定し家族構成がある程度固まる40歳前後が住宅購入のピークになっているのだと思います。

老後破綻を回避する住宅ローンの軽減方法


では、40歳で35年返済の住宅ローンを組んだ場合、苦しい老後が待っているのは避けられないのでしょうか。ここでは、定年後まで続く住宅ローンの軽減方法を考えてみましょう。

今では知らない人がいないほどの大鉄板テクニックである「繰り上げ返済」「借り換え」ですが、住宅ローンを軽減させるにはこの2つを駆使していくしか方法がありません。なので、どうやっていけば定年までに完済できるか、もしくは定年後も無理なく払えるかをシミュレーションしてみようと思います。

『40歳、3,000万円、35年、金利1.5%』の場合、借り入れ後5年毎に200万円を4回繰り上げ返済することができれば合計で113回の返済を短縮することができます。113回ということは、9年と5ヶ月が短縮されます。つまり、完済年齢が65歳7ヶ月になるということです。定年が65歳に延期されていればもうこれだけで安心できますね。
問題は定年が60歳、それ以降、雇用延長で65歳まで減額された給料で働く場合です。すると、60歳から65歳までの5年間の家計は住居費で圧迫されてしまう計算になります。

多くの銀行の繰り上げ返済は「期間短縮」と「返済額減額」のどちらかを選べるようになっています。トータルの利息軽減を図るには「期間短縮」が一番有利ですが、収入が減ってしまったときには「返済額減額」を選択して毎月の返済額の軽減をしましょう。また、より低金利のローンへ借り換えを行うことも毎月の返済額軽減になるので併せて検討すると効果的ですね。



いかがでしたか。
人生の三大支出の中でもずば抜けて負担の大きな“住居費”。収入が安定している時代にはそれほど重くのしかかっている認識は薄いものの、いざ収入が減ってしまったときにその負担の重さを認識することになります。40歳で住宅を購入することは現代の平均値であるならば、定年後の収入が減ってしまった時のことをしっかり考えて、計画的な返済を進めていきましょう。40歳~50歳代というのは、教育費が大きくなり仕事も責任のある立場に就き、親の介護も始まる年代です。住宅購入がそこに加わるということは勢いだけで乗りきれるほど簡単なことではありません。しっかりとしたライフプランを立てたうえで行動に移していきましょう。



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