
こんにちは☆のっち☆です。
以前の記事『超エリートのMさんが老後破綻した話』のように高収入でもお金に困る人生を送る人もいる中で、低年収で子供もたくさんいるのにお金に困らずに生活している人がいるのも事実です。この違いはどこにあるのでしょうか。
今回は世帯年収400万円で3人の子供を育てているFさんのお話です。金額だけを見ていると心配になってしまいますが、ご本人達からはどこかしら余裕すら感じてしまうご家庭でした。早速お話を聞いてみましょう。
私たちは職場結婚
私の名前はF。35歳。短大を卒業して地元(郊外)の老舗和菓子屋に事務で就職しました。20歳で就職して結婚したのが28歳のとき。職場の上司で7つ歳上の彼と結婚したんです。当時の職場は寿退社が当り前でしたから私もご多分に漏れず退社しました。そして、退社後は毎日、夫のお弁当作りや家事をして自然の流れでお金のやりくりも私が管理するようになったんです。
老舗和菓子屋といっても給料は本当に安いんですよ。結婚当時の夫は入社13年目の35歳。経理担当で役職は係長でした。そして、年収は300万円。そんな年収なのに寿退社が当り前の社風というのも今となってはひどい話だなぁなんて思いますが、この会社は借り上げ社宅制度があるんです。この制度を利用すると毎月の住宅費は15000円で駐車場付きです。年収300万円だと毎月の手取りは17万円くらいです。そこから生活費を引いていきますから家計としてはあまり余裕がないように思うんですが意外と貯金はしっかりできるもんなんです。
当時のわが家の家計内訳はこんな感じでした。
[収入]
夫(35歳) | 17万円(ボーナス手取り40万円) |
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妻(28歳) | 0万円 |
[支出]
住居費 | 15000円 |
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水道光熱費 | 15000円 |
食費 | 30000円 |
雑費 | 5000円 |
通信費 | 10000円 |
ガソリン代 | 10000円 |
保険代 | 5000円 |
夫小遣い | 20000円 |
妻小遣い | 10000円 |
合計 | 120000円 |
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[貯金]
毎月 | 5万円 |
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お金が必要のない夫
ご覧いただければお分かりの通りわが家の収入は低いんですが住居費が格安なために十分暮らしていける家計なんですね。だって、手取り17万円なのに毎月5万円貯金できるわけですから貯金比率は29%です。収入が高いわけでもないのに約30%もの金額が貯金できているんで結構満足しているんです。ただ、私自身すごく節約に励んでいるわけではないんですよ。
支出が少ない理由は住居費以外にも夫の小遣いが2万円で済んでいることが大きいんですよね。私が専業主婦で夫も内勤職なので、前の日の夕飯に作ったおかずを中心にお弁当を作って持たせています。それと、夫はマイカー通勤なので突発的な夜のお付き合いもほとんど無くタバコも吸いませんから、これと言って出費するものが無いんじゃないかと思います。
夫の趣味も釣りなんですが、道具も独身の時に買い揃えて今はちょこちょこ買い足している程度みたいだし、ファッションなどにもこだわりがあまり無いので私生活にもお金はかからないみたいです。それもあってか、夫から未だかつてお金に対しての欲を感じたことがないんです。結婚した今、わが家の貯金がどれくらいあるのかなんて知らないし興味もないんだと思います。
結婚時の所持金
そんなにお金に興味のない夫ですから独身時代に築いた貯金額ってすごいと思われますよね。いやぁ、実際にすごかったですよ。
7年前の結婚が決まった時にお互いの貯金額を確認しあったんですが、私が300万円で夫は1500万円。35歳で1500万円の貯蓄です。確かに彼は実家住まいでしたから、相当コスト安な生活ができたんだと思いますが、それは私も同じことです。私は毎月3万円の積立貯蓄を8年間継続しただけなんですが、夫はそんな計画的なこともせず、お金は必要な時に下ろすだけ。ですから、私が貯金額を聞いた時に彼は「そんなの知らないよ。通帳渡すから記帳してきて」って言うんです。
私が最初に心配したのは「この人、全部使っちゃっててお金ないんじゃないかなぁ」なんて思ったんですが、記帳し終わった通帳を見た時にその逆で本当に驚きました。見たことのない桁でしたからね。
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結婚相手が1500万円を持っていたなんて本当に羨ましい話ですよね。ましてや、年収300万円の彼が入社13年で貯めたんですから耳を疑ってしまいます。年収300万円、毎月にすると手取りで17万円くらいだったそうですから、実家住まいで趣味も釣りだけであれば可能なのかもしれませんね。ただ、浪費家夫婦のわが家とは確実に真反対のご夫婦ですね。
ただ、そんな倹約家のF家でも3人も子供がいるとだんだん厳しくなってしまうものなのでしょうか…
(中編へつづく)


