10年で総資産3000万円超|3人家族の家計管理、資産形成術

10年で作った資産は3000万円超。共働き40代夫婦と10代息子の3人家族。実生活から生まれた節約、貯蓄、家計管理、資産形成ノウハウを分かりやすくお伝えします。

カテゴリ:お金のこと > 教育費

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こんにちは☆のっち☆です。
以前の記事『 子供の教育費っていくらかかる?』では子供の教育費についてどれだけの覚悟が必要かを考えてみましたが、今回は教育費が負担となりツラい結果を招いたあるご家族を紹介しようと思います。ちょっと長いので3部構成です…

このご家族は夫の知り合いで実際にいらっしゃった方をモデルに私が肉付けして一つの物語にしてみました。主人公のどこがまずかったのか、考えながら読みすすめてみましょう。

子供誕生で学資保険に加入 教育費負担のはじまり


ボクは33歳、医薬品メーカーに勤めるフツーのサラリーマン。2つ歳下の妻と結婚してから5年経った先日、待望の第1子が生まれた。親からの助言もあり、子供が産まれてすぐに学資保険へ加入したが、満期金がいくらのものに加入すればいいのかわからずその時の勢いで満期金200万円のものに加入した。家計についても子供にかかるお金で月々が大変だけど妻と話し合い毎年50万円を目標に貯金は必ずやっていこうと約束している。

先日、目に入れても痛くないほど可愛い我が子がとうとう1歳になった。タイミングを合わせて申請した公立保育園に幸運にも入園できた。これで妻も無事復職できる。やっと妻が産休・育休に入ってから始まった1年強に渡る魔のシングルインカムから脱出できる…

公立の保育園って前年所得税額によって保育料が分けられていて、ボクが住んでいる自治体では我が家の昨年度の納税額ランク(約10万円)では3歳児未満は毎月41,000円。安くはないけど妻が復職してくれて毎月手取りで13万円ほど収入が増えるおかげで生活は楽になるし、学資保険の家計への負担も軽減できる。今はまだ小さいから保育料も高額だけど3歳クラスからは減額されていくからその減った分でスイミングなんかに通わせることもできると思う。それと、我が家では小学校は公立へ行くことで決めたから小学校受験とかは考えなくて済むんだよね。
だって、もし小学校受験なんてすることになると、こんなに小さい子供に相当受験対策を叩きこむから勉強の苦手だったボクからすると気の毒に感じるし、家計的にも相当な痛手になる。万が一、受験が上手くいって入学できてもお迎えやら親同士の付き合いが大変らしいから、我が家では小学校受験は見送り決定。

※子供が小学校に上がるまでの保育料試算(最長期間で計算)
 1歳~3歳未満(2年間) 41,000円×24ヶ月=984,000円
 3歳(1年間) 25,500円×12ヶ月=306,000円
 4歳~6歳(2年間) 21,000円×24ヶ月=504,000円
 保育料合計 1,794,000円

※子供0歳時加入、17歳満期の学資保険料。契約者33歳。(ソニー生命HP参考)
 満期金100万円 年払保険料53,600円×17年=911,200円(返戻率109.7%)
 満期金200万円 年払保険料107,200円×17年=1,822,400円(返戻率109.7%)
 満期金300万円 年払保険料160,800円×17年=2,733,600円(返戻率109.7%)

[第1子:1歳]
夫(33歳) 手取り27万円
妻(31歳) 手取り13万円
児童手当(1歳)  1.5万円
(収入合計 41.5万円)

住宅賃料 10万円
駐車場代 2万円
食費    5万円
保育園料  4.1万円
おむつ代  1万円
雑費    2万円
電気・ガス 1.5万円
水道    0.6万円
通信費   2万円
車両費   3万円
小遣い(夫) 3万円
小遣い(妻) 2万円
生命保険料 2万円
学資保険料(満期200万) 1万円
貯金   2.3万円
(支出合計41.5万円)

貯金額 50万円

資金計画の狂いはじめ… 第2子誕生


2年後。第1子がスクスク育ち年少クラスになる頃、予定通りなのか想定外なのか。。。第2子が誕生した。気持よく取得させてくれる勤務先に感謝しつつ、妻はまたも産休・育休を取得することに…
ボクの給料も僅かながら増えているし、妻の産休・育休手当で補てんはできる。しかも、第1子が年少クラスになったことで保育料が安くなった。金銭面では生活はなんとかなるだろう… あとは、ボクが仕事でなんとか融通を利かせて妻を助けてやらないといけない。とりあえず、将来の学費のために第1子と同じ満期金200万円の学資保険へは加入しておいた。

[第1子:3歳、第2子:0歳]
夫(35歳) 手取り28万円
妻(33歳) 手取り10万円
児童手当(3歳)  1万円
児童手当(0歳)  1.5万円
(収入合計 40.5万円)

住宅賃料 10万円
駐車場代 2万円
食費    5万円
保育園料  2.4万円
おむつ代  1万円
雑費    2万円
電気・ガス 1.5万円
水道    0.6万円
通信費   2万円
車両費   3万円
小遣い(夫) 3万円
小遣い(妻) 2万円
生命保険料 2万円
学資保険料(満期200万×2) 2万円
貯金    2万円
(支出合計40.5万円)

貯金額 100万円

なぜか貯金ができない… 第1子小学校入学


3年後。第1子は保育園を卒園し、第2子は保育園の年少クラスになった。
先日の卒園式はかなり泣けてしまった…親がいなければ何もできなかった我が子が立派に育っていた。嬉しすぎる。。。 そして、今週は子供も親も期待で胸を膨らませている小学校入学式!引越したばかりの広くなった我が家に置いてあるピカピカのランドセルがそんな状況を実感させてくれる。

あれから3年が経ちボクも38歳。手取りは30万。妻も無事復職して手取りで18万円くらい稼いでくれるから世帯所得では48万円。生活は苦しさを感じることなく過ごせているが、一つ問題なのが貯金が毎年30万円程度しかできていないこと。お金が貯まっていく実感がまったくない…
子供にかかるお金は第1子には“給食費”と“教材費”で毎月5,000円程度。第2子は年少クラスで保育料24,000円。子供2人とも喘息持ちなので揃ってスイミングへ通わせることにした。安くはないけど、身体を鍛えてあげることも将来的には必要だと思っている。
元気な子供達でご飯はたくさん食べるし、妻の要望もあり週末は出かけることが多くなった。

[第1子:6歳、第2子:3歳]
夫(38歳) 手取り30万円
妻(36歳) 手取り18万円
児童手当(6歳)  1万円
児童手当(3歳)  1万円
(収入合計 50万円)

住宅賃料 12万円
駐車場代 2万円
食費    6万円
小学校  0.5万円
保育園料  2.4万円
スイミング 2.1万円
雑費    3万円
電気・ガス 2万円
水道    1万円
通信費   2万円
車両費   3万円
小遣い(夫) 4万円
小遣い(妻) 2万円
生命保険料 2万円
学資保険料 2万円
貯金    2万円
(支出合計50万円)

貯金額 200万円

中編へつづく



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前編からのつづき

収入が上がらないのに、支出が増える…


あれから6年。小学生になったかと思えばあっという間に中学生になるもんだ。第2子も小学3年生でほとんど手間がかからない。第1子は運動部へ入部し毎日部活動に明け暮れているが、週に2日は学習塾へ通い、第2子も鍵っ子をしながらスイミングと公文へ通っている。子供が中学生になると一気に教育費の負担が大きくなる… おまけに、長く乗っていたマイカーもさすがに古くなったので買い替えたりと出費も続いた。
その反面、ボクはもう44歳。年齢に見合った給料を貰えればいいのだがこの不況の煽りで収入はほぼ横ばい。妻も多少は増えたが一般職ということもありこれ以上の収入増は見込めないようだ… この先大丈夫なのだろうか…

[第1子:12歳、第2子:9歳]
夫(44歳) 手取り31万円
妻(42歳) 手取り20万円
児童手当(12歳)  1万円
児童手当(9歳)  1万円
(収入合計 53万円)

住宅賃料 12万円
駐車場代 2万円
食費    6万円
第1子(中学校教材、小遣いほか)  1万円
学習塾  3万円
小学校  0.5万円
スイミング 1万円
公文   1.5万円
雑費    3万円
電気・ガス 2万円
水道    1万円
通信費   2万円
車両費   4万円
小遣い(夫) 4万円
小遣い(妻) 3万円
生命保険料 2万円
学資保険料 2万円
貯金    3万円
(支出合計53万円)

貯金額 400万円

教育費のヤマ場の入り口なのに…


3年後。早いもので第1子は高校入学。そして、3つ違いの第2子も中学入学。この教育費の嵐は産まれた時から覚悟はしていたものの実際にその環境になってみると抵抗することもできず、請求されるものを言われるがまま支払いを行う。県立高校の授業料は今のところ無償になっているからとても助かるが、以前のように徴収されるようになると相当厳しい状況になるのは決定的だ。とは言っても、昼食代、通学費、教材費etc はもちろん徴収されるんだけどね。
我が家はダブルインカムで頑張っているのにとうとう月々の家計からは貯金ができなくなってしまった。。。

[第1子:15歳、第2子:12歳]
夫(47歳) 手取り32万円
妻(45歳) 手取り20万円
児童手当(12歳)  1万円
(収入合計 53万円)

住宅賃料 12万円
駐車場代 2万円
食費    6万円
第1子(高校教材・積立、小遣いほか) 1.5万円
通学費  1万円
昼食費  1万円
予備校  3万円
第2子(中学校教材・積立、小遣いほか) 1万円
学習塾  3万円
雑費    3万円
電気・ガス 2万円
水道    1万円
通信費   2万円
車両費   4万円
小遣い(夫) 4万円
小遣い(妻) 2.5万円
生命保険料 2万円
学資保険料 2万円
貯金    0万円
(支出合計53万円)

貯金額 400万円

ヤマ場突入!家計は赤字へ


さらに3年後。我が家もいよいよ教育費支出のヤマ場に突入した。。。
まず、第1子は高校3年の夏から予備校の夏期講習や冬期講習で50万は消費。さらに大学受験料だけで5校受験したため175,000円(35,000円×5校)がかかった。結果、第一志望は不合格だったものの第二志望に合格。本人も納得して入学してくれた。私立文系で入学金は110万円。2年目以降は授業料 約80万円。学資保険の満期金200万円は“予備校集中講習”“受験料”“大学入学金”でキレイに無くなってしまった…

そして、第2子。県立高校を第一志望にしていたものの不本意にも私立高校への入学になってしまった。。。本人も相当落ち込んでいるから親であるボクがお金のことでブツブツは言えないが、公立高校では授業料無償だけど、私立では授業料相当を補助してくれるという形で学校によっては全額補助にならない。ましてや、我が家は共働きで世帯収入はそこそこあるため、国から貰える補助金はもらえるけど自治体から貰える補助は対象外になってしまった。年額授業料で 約50万円と第1子同様、昼食代、通学費、教材費etcは同様に負担になる。

大学、高校の授業料は年払いだけど月々からしっかり積み立てないといけないからそれぞれ6.5万円と4万円の毎月負担になる。53万円の収入に対して61.5万円の支出、我が家の家計はとうとう完全に赤字だ… 毎月8.5万円のアカ。。。

[第1子:18歳、第2子:15歳]
夫(50歳) 手取り33万円
妻(48歳) 手取り20万円
(収入合計 53万円)

住宅賃料 12万円
駐車場代 2万円
食費    6万円
(第1子)
大学授業料 6.5万円
教材、小遣いほか 2万円
通学費  1万円
(第2子)
高校授業料 4万円
教材・積立、小遣いほか 1.5万円
通学費  1万円
昼食費  1万円
予備校  3万円
雑費    3万円
電気・ガス 2万円
水道    1万円
通信費   2万円
車両費   4万円
小遣い(夫) 4万円
小遣い(妻) 2.5万円
生命保険料 2万円
学資保険料 1万円
貯金    0万円
(支出合計61.5万円)

貯金額 400万円


後編へつづく



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中編からの続き

ダブル大学生で貯金が尽きる


3年後。我が家では教育費が最大値になるこの1年。苦しい、苦しい、苦しすぎる…
第1子は大学4年になり残りあと80万円。そして、第2子。国立大学(理科系)を目指し奮闘も敢え無く惨敗。他に受けていた私立大学(理科系)へ進学することとなった。どうも第2子は受験に弱い… いや、そんなこと親であるボクが考えたらいけない。しかし、大学授業料は文系と比べて約25%増。入学金が150万円。2年目以降の授業料が100万円。第1子同様、学資保険200万円があったが理科系だから予備校費用と受験料でほとんどが無くなってしまった。3年前から続く赤字家計ですでに▲200万円、そして今回の入学金150万円も貯金から出すことになる。。。
このままいくと間違いなく子供2人を育て上げる前に貯金が底を尽いてしまう…

[第1子:21歳、第2子:18歳]
夫(53歳) 手取り33万円
妻(51歳) 手取り20万円
(収入合計 53万円)

住宅賃料 12万円
駐車場代 2万円
食費    6万円
(第1子)
大学授業料 6.5万円
教材、小遣いほか 2万円
通学費  1万円
(第2子)
大学授業料 8万円
教材、小遣いほか 2.5万円
通学費  1万円
雑費    3万円
電気・ガス 2万円
水道    1万円
通信費   2万円
車両費   4万円
小遣い(夫) 4万円
小遣い(妻) 2.5万円
生命保険料 2万円
貯金    0万円
(支出合計61.5万円)

貯金額 50万円

予定外が家計の命取りに…


翌年。な、な、なんということだ。
第1子が就活に失敗し希望する業界への就職ができなかった。。。そして「“就職浪人”させて欲しい」という恐ろしい一言。魔の1年をもう一度繰り返すこと決定。
あぁ、まずいぞ。子供達には言えないが、赤字家計どころか「貯蓄額マイナス」。とうとう“教育ローン”に手を出してしまった。。。100万円を「5年払い・金利5%」安くはないけど仕方がない。

[第1子:22歳、第2子:19歳]
夫(54歳) 手取り33万円
妻(52歳) 手取り20万円
(収入合計 53万円)

住宅賃料 12万円
駐車場代 2万円
食費    6万円
(第1子)
大学授業料 6.5万円
教材、小遣いほか 2万円
通学費  1万円
(第2子)
大学授業料 8万円
教材、小遣いほか 2.5万円
通学費  1万円
雑費    3万円
電気・ガス 2万円
水道    1万円
通信費   2万円
車両費   4万円
小遣い(夫) 4万円
小遣い(妻) 2.5万円
生命保険料 2万円
貯金    0万円
(支出合計61.5万円)

貯金額 ▲100万円

教育費地獄を完走。そして、老後は…


あれから3年。やったぞ!第1子に続き、第2子も無事、就職・独立してくれた。
借りた“教育ローン”もあと1年で完済できる。教育費についてはなんとか乗り越えることができるだろう。
でももし、大学院に行きたいと言い出したら… もし、ボクがリストラされていたら… 考えるだけでもゾッとする。地方出身で仕送りしてまで大学へ通わせるご家庭は一体どうやって工面しているのだろうか… 我が家であれば間違いなく「借金地獄」になってしまう。

しかし、ボクも57歳。残り3年で定年を迎える。老後資金には3,000万円が必要だとあるサイトで言っていたが、とてもじゃないがそんなお金は作れない。我が家の家計は教育費だけで力尽きてしまった。。。定年までの3年と雇用延長で働かせてもらえる5年。その後は75歳まで働ける場所をなんとか探さなければ、夫婦の生活維持も怪しくなってしまったな…

もしタイムマシーンがあるのなら第1子が産まれた頃に戻って、教育費と老後資金について真剣に考えるようにあの頃のボクに言ってやりたい。「お金は行き当たりばったりではいけない。ライフプランに基づく資金計画を今すぐ作れ!」と。


いかがでしたでしょうか。
主人公は計画的な貯金をしてこなかったことが、後々自分自身を苦しめる結果となってしまいました。『人生における三大出費(住居・教育・老後)』のすべてにおいて無計画ではUさんと同じ道を辿ってしまうのではないでしょうか。少しでも将来が見える環境になったら必ずライフプランを立て計画的な資金計画を心掛けることが大事なのかもしれませんね。



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