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生活費の現状を把握して節約を考えることも重要ですが、一時支出も忘れてはいけません。毎月の収支がバッチリだったとしても一時支出がノーマークでは計画が台無しになってしまいます。別記事『“家電タイマー”の恐怖|新築戸建の恐ろしい10年後』でも紹介した家電などの買い替えや自動車などの定期的な支出を把握する方法をお伝えします。
一時支出もキャッシュフロー表で一元管理
実は最初に紹介したキャッシュフロー表のサンプルにはすでにその項目があります。それは家族構成の下段に各資産を記載するだけです。
家族の名前 | 1年後 | 2年後 | 3年後 | 4年後 | 5年後 | 6年後 | 7年後 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
夫 | 30歳 | 31歳 | 32歳 | 33歳 | 34歳 | 35歳 | 36歳 |
主任昇格 | |||||||
妻 | 27歳 | 28歳 | 29歳 | 30歳 | 31歳 | 32歳 | 33歳 |
復職 | 時短終了 | ||||||
第一子 | 1歳 | 2歳 | 3歳 | 4歳 | 5歳 | 6歳 | 7歳 |
保育園 入園 | 小学校 入学 | ||||||
家 | 5年目 | 6年目 | 7年目 | 8年目 | 9年目 | 10年目 | 11年目 |
外装塗装 | |||||||
自動車 | 3年目 | 4年目 | 5年目 | 6年目 | 7年目 | 8年目 | 9年目 |
車検 | 車検 | 車検 |
いかがですか。すごくわかり易くないですか。
マイホームも自動車も家電もボク達と同じように歳を取っていきます。なので、それらの資産達にもライフイベントがありますから、イベントを表に落とし込んであげて一時支出として予算を立ててあげればいいだけですね。管理が機会的でとっても楽チンですよ。
一時支出の金額はこのくらいで考えておこう
一時支出もライフイベントに落とし込むことは理解できたとしても「じゃあ、いくらの予算で考えれば良いのさ」ということになりますよね。ということで、以下に目安の金額を提示しておきますね。
外壁・屋根塗装(10年毎) → 150万円
水回り修繕(15年毎) → 150万円
自動車車検(2年) → 15万円
エアコン(リビング:10年毎) → 20万円
エアコン(居室:10年毎) → 10万円
洗濯機(10年毎) → 10万円
冷蔵庫(10年毎) → 15万円
テレビ(10年毎) → 10万円
給湯器(10年毎) → 20万円
浴室乾燥機(10年毎) → 10万円
トイレ(10年毎) → 20万円
持ち家なのか賃貸なのか。マイカーを持っているのかいないのかでずいぶん計算が変わってきますので、ご自身の家庭にあった項目だけを管理して貰えればと思います。各項目の金額については余裕のある金額を設定していますが、その額を予定しておくだけでイザという時に気持ちに余裕が生まれますよね。
わが家のように新築戸建で入居と同時に家電を総入れ替えした家庭なんて、入居から10年後というのは“一時支出地獄”と言える状態です。数百万円単位で一時支出がドンときた時に予想して対策済みなのと、完全に丸腰なのでは家計に与える影響も大きく変わってきますよね。資産も家族同様、しっかり管理してあげましょうね。
いかがでしたか。
マイホームや家電・自動車などが壊れたり、補修したり、車検を通したりするのは一時支出ではあるものの、将来に起こるイベントは確実に把握できるものですよね。そんな将来が確定している支出については『キャッシュフロー表』に落とし込んで必ず把握しておきましょう。それがあなたの身を守ることになりますよ。
※家計管理実践マニュアル
1.家計管理とは
2.絶対に必要な2つの表
3.金融資産管理表
4.基本生活費の管理
5.一時支出対策


