
こんにちは☆のっち☆です。
現役で一流大学を卒業して、そのまま一流企業に就職した友人ってあなたの周りにもいませんか?そんな超エリートの人達って一生勝ち組なんだろうなぁって思っていました。でも、実際はそんなことないみたいですね。 今回は小学・中学では“神童”と呼ばれ一流企業に就職したMさんが老後破綻してしまったお話です。順調だったMさんの人生に何が起きてしまったのでしょうか…
学生時代は神童と呼ばれた
僕の名前はM。40歳。今は外資系電機メーカーで課長職に就いています。思い返せば、今までの僕の人生は怖いくらい順調だ。
小学校、中学校時代には成績が驚くほど良かったおかげで“神童”とも呼ばれていた。その後も学区内で一番の高校に進み、大学も国立大学には興味がなかったからK大学を受験して現役合格。氷河期だった就職も無難に乗り越えて国内大手の電機メーカーへ入社できたんだ。学生時代は学業を特段努力したというわけではなく一度教科書を読むと自然と頭に入ってしまうし、将来のやりたいこともコレといったことがなかったからとりあえず入社したっていうのが本音だったんだよね。それでも、仕事は要領よくこなせたから同期の中でも出世頭で一番早くに役職につけたんだ。要領が良かったのかな…
気がついた頃には「君みたいな超エリートは…」なんて会話の頭に付けられることが多くなったのもこの頃だったね。それから何年かした頃に今の外資系企業から声をかけられて転職。年収も1000万円くれるっていうから迷わず転職しちゃったよ。
M家の家計状況
わが家はパートで働く妻(37歳)と子供2人(10歳と7歳)。都内の戸建てを5年前に6000万円で購入したんだ。自動車は昔から憧れていたBMW3シリーズをマイホーム購入の金銭感覚が狂っていることを良いことに衝動買い。おかげで毎月のローン返済は住宅ローンが15万円、自動車が3万円。さらに、ボーナス時にはそれぞれ20万円と5万円が加算される。
収入は僕が1000万円、妻が100万円ってところだね。月にすると僕の手取りが45万円(税込60万円)、妻が8万円ってところかな。
収入53万円からローン18万円を差し引いた35万円で生活するってことだから、まぁ結構余裕があるわけですよ。なので、毎月5万円、ボーナスでは100万円を貯金できていて、その年額160万円の貯金をマイホームを買って以降5年継続しているから現在800万円が貯まっているんだ。なんだか貯金も苦労しないでやっていけそうだ。
見やすくするとこんな感じかな。
[収入]
夫(40歳) | 45万円(ボーナス手取り250万円) |
---|---|
妻(37歳) | 8万円 |
[ローン]
住宅ローン (残30年) | 15万円 (ボーナス時加算20万円) |
---|---|
自動車(残2年) | 3万円(ボーナス時加算5万円) |
[貯金]
毎月 | 5万円 |
---|---|
ボーナス | 100万円 |
現在の貯蓄額 | 800万円 |
自動車のグレードアップ
あれから2年後。貯金も順調に進んで1100万円まで膨らんだ。今年で7年払いで買ったマイカーローンが終わる。程度の良い中古で買ったこのBMWも流石にガタが出はじめてきて、今度の車検の見積もりを取ったら色々直さないといけないみたいで金額を聞いたら50万円って言っていたよ。愛着も湧いているから直そうかとも思っていたんだけど妻からの「買い替えたら?」っていう一言がきっかけで乗り換える気持ちが強くなってしまった。
子供も大きくなってきたからセダンよりは最近流行りのSUVっていうのもいいよね。ただ、国産車には魅力を感じないからやっぱり外車がいいんだよね。現時点で候補に上がっているのはマカン(ポルシェ)、X3(BMW)、Q3(アウディ)。どれを選んでも新車なら700万円くらいする。う~ん、結構キツイかな…
それでもディーラーに行ってローンシミュレーションしてもらったら、毎月5万円、ボーナス時で12万円だっていうから買っちゃったよ。ポルシェのマカン。今までより年間で38万円返済が増えるけど大丈夫でしょ。これだけ贅沢しても毎年100万円貯金できるんだから。
[収入]
夫(42歳) | 45万円(ボーナス手取り250万円) |
---|---|
妻(39歳) | 8万円 |
[ローン]
住宅ローン (残28年) | 15万円 (ボーナス時加算20万円) |
---|---|
自動車(残10年) | 5万円(ボーナス時加算12万円) |
[貯金]
毎月 | 3万円 |
---|---|
ボーナス | 80万円 |
現在の貯蓄額 | 1100万円 |
-------------------
Mさん、すごいですね。
40歳にして年収1000万円。6000万円のマイホームに住み、輸入車を乗り回しているんですから。やっぱり学歴が高くて仕事もできる人は将来も安泰なのでしょうか。
(中編へつづく)


