マイホーム 持ち家 賃貸 資金計画 住宅ローン



どうも夫です。
あなたは“賃貸派”ですか?それとも“持ち家派”ですか?ちなみに、今までの記事からもお分かりの通り、ボクは100%“持ち家派”です。
先日、同世代の人から住宅購入について相談を受けたんですが、どうも危険な香りがするんですよね。ということで、相談者Tさんの内容を共有してみなさんと一緒に考えてみたいと思います。

不動産購入は物件先行だと失敗しますよ


今回、相談を受けたTさんは前職での同僚です。ボクがお金に詳しいことを知っているTさんから夕食のお誘いを頂いたんで、「お金の相談かな」と思いながらお会いしてきました。


夫「いやぁ、久しぶり!元気だった?」
Tさん「ボチボチやってるよ。給料上がらないけどね…」
夫「まぁ、あの業績じゃ無理でしょ(笑) で、今日はどうしたの?」
T「急に誘って申し訳ない。俺もそろそろ家を買おうかと思ってさ」
夫「おぉ!いよいよ動いたか。前にあれだけ勧めたのに興味なかったじゃん」
T「そうなんだけどさ。俺も40過ぎて、子供も大きくなってきたし、いつまでも今のアパートってどうなの?って考えちゃってさ」
夫「だよなぁ、いいじゃん。買っちゃいなよ」
T「それがさ、妻が今のママ友コミュニティがすごく気に入ってて、エリアを変えたくないって言うんだよ」
夫「え!?そうなの?今住んでるところじゃ、なかなか物件も出ないんじゃないの?」
T「そうなんだよ。探したらさ、今、売りだしてるのが4280万円の戸建てなんだよね」
夫「それは結構な値段だね。その金額だと実際キツくない?」
T「そう、キツイんだよ…」


それもそのはず。Tさんは年収650万円。奥さんは専業主婦で子供が二人の4人家族です。この会社は借上げ社宅制度があって毎月8万円を会社が負担してくれています。Tさんが実際に払っているのは4万円だけなんです。それが、持ち家となると住宅手当という手当が毎月15000円支給されるだけになるので、資金計画が厳しくなるんです。
以前の記事『マイホーム購入手順書|“家がほしい”と思ったら』で書いた通り、家賃から算出する借入額は“4万円+1.5万円×300”なので1650万円になります。そのため、生活水準を変えずに購入するには頭金を2500万円ほど用意する必要があります。
ちなみに、フラット35が定める借入限度額を基準に考えると5500万円くらいまで借りられそうなんですけど、それをやってしまうと確実に家計が破綻することになります。

自分の年齢を分かっていますか?


夫「頭金はどのくらい用意してあるの?」
T「諸費用に300万円かかったとして、頭金は200万円が精一杯だよ」
夫「そりゃ、厳しいな。4080万円をローン組むわけだから、変動金利で借りても毎月11万円くらいにはなっちゃうよ」
T「ボーナス払いをしようかと…」
夫「どのくらい?」
T「15万円くらい…」
夫「そうすると毎月8万円ちょっとか。今より2万円強高くなる計算ね」
T「そう、それなら行けるかと…」
夫「俺が言うことじゃないけど、そんなに無理しなくてもいいんじゃない?」
T「なんで?」
夫「だって、今からローン組むと75歳まで返し続けるんだよ。退職金に頼るのも危険じゃない?」
T「そうだよなぁ、退職金制度を見直すって言ってたしな」
夫「会社の借上げ社宅制度が無くなるわけじゃないし、現状維持っていう選択肢もアリだよな。制度廃止になったらパッと買えるように準備だけしておけばいいんじゃない」
T「やっぱりそれがベストかな」


Tさんはボクと同世代なので40歳代です。それなのに今から35年でローンを組むと完済75歳を超えていきますから、完済の目処すら立たない状況なんですよね。さらに、毎月の負担を軽減するためにボーナス払いへ逃げることは家計の最終手段です。はじめから最終手段を使ってしまうと、イザというときに逃げ場がなくなってしまいますから、そこまでしないと買えない物件は最初から諦めるのが正解だと思います。

将来を見据えていますか?


最終的に購入を見送ったTさんですが、その後もあの手この手をボクに聞いてきました。
「妻がパートで働くから」とか「物件価格を値下げしてもらった」とか…

もうボクの中ではTさんはこの物件を買うことは無理だと判断してしまっていますから、一つひとつ丁寧に否定してあげました。

Tさん家の子供は9歳と6歳。これからまだ奥さんの手が掛かる年代です。それなのに今までパートに出たことのない人が働くことに適切な状況とは思えませんでした。そして、不動産業者がガンバって物件価格を200万円値引いたそうなんですが、大勢に影響は無い金額です。たったの200万円程度じゃ、資金計画は改善されませんよね。

そもそもTさんは「家がほしい!」って思って熱くなってしまっているから、「どうやったら買えるか」しか考えていません。それでも第三者のボクから見たら明らかに“買えない水準”です。ローンの借入限度額を基準に考えてしまうと“買える水準”になってしまいますが、それを根拠に購入してしまうと苦しい将来が待っているだけですよね。



今回はTさんの相談をもとに記事にさせてもらいました。
人生で一番高額な買い物である“マイホーム”。そして、それを販売する不動産屋さんは『不動産屋の甘い言葉には気をつけろ!|ボクが言われた10の言葉』でお伝えしたような甘い言葉で迷うボク達の背中を強力に押してきます。そんな時ほど一度冷静になって立ち止まり、ライフプランと相談して無理なく買えることを確認してから購入の申し込みを入れるようにしましょうね!



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